たまねぎ便り

LunaLarmoキャラ紹介リベルディシュ関連キャラ紹介ゾンビサバイバル
-----------------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2010-01-10-Sun-23-20

ちょっとした珍道中。その2

予約投稿ー。
前回の続きです。 事の発端は数時間前にさかのぼる。

「道に迷った。」

「えぇえ!?」

「ウソだろッ!?」

部下の男の爆弾発言に、主の男と三つ編みの女が素っ頓狂な声を上げる。

「いや、だって、地図見て歩いてたじゃ…」

「この地図、見方がさっぱり分からん。」

「それを先に言えッ!!」

「地図を俺に持たせて先に歩かせたのはお前だ。」

「俺から地図奪ってずんずん勝手に歩いて行ったの誰だよッ!」

「まぁまぁ、テヌートもレスカさんもお落ち着いて下さい。

このまま歩いて、すれ違った旅の方に現在地を聞いてみましょう。」

「って、フェル、こんな獣道で誰にもすれ違わないからね。」

隣の三つ編みの女――フェルの天然発言をやんわりと正してから、主の男――テヌートは周囲を見回す。

木が鬱蒼と多い茂る深い森。

3人は、膝丈まである草の間から僅かに窺える、踏み固められた土の道を頼りに、森の中を進んでいた。

「でも、こんな見知らぬ獣道、いよいよ新婚旅行って感じですわね。」

「うーん、何処が?」

「ノロケ料銀貨一枚。」

「いや、俺はどこもノロケてないから。てか、そんくらいでいちいち金とんなッ!」

差し出された部下の男――レスカの手を、テヌートが煩わしそうに払いのける。

全く、この男の金に対するがめつさは、少しはマシにならないものだろうか。

「あ、あそこにどなたかいらっしゃいますわ。」

「え、うそ。あ、ホントだ。」

「いや、ハッタリだ。」

「どの辺が!? どの辺にハッタリの要素があるんだよッ!!」

「フッ。大馬鹿が。リップサービスだ。さぁサービス料払え!」

「ほんっと、口を開くと金のことばっかだなこの金食い虫ッ!」

テヌートとレスカが、ぎゃあぎゃあ騒がしく騒いでいると、

道の先の男が3人の存在に気付いたらしく、ひょこひょこそれとなく近づいてきた。

「あのぉ~、もしやとは思いますが、あなた方は旅の方でございますか?」

「はい、そうですわ。」

フェルのこの返答を聞いた瞬間、強張っていた男の顔が、見る間に明るく弛緩した。

「ぁああッ!そうですか、それはよかった!

我々はあなた方が来て下さるのを、今か今かと待ちわびていたのでございます!」

男は3人に、汗と涙と鼻水を垂れ流しながら抱きついたり握手したり、気持ち悪いまでの歓迎っぷりを披露してから、

しかしすぐにまた顔を強張らせて、あるのかないのかイマイチわからない道の上に、

頭をこすり付けるような勢いで土下座をした。

「旅の方、あぁ旅の方!!

どうかお願いです、我々をお救い下さい!!」

男のそのただならぬ勢いに、テヌートとフェルとレスカの3人は顔を見合わせるのだった。

COMMENT

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

TRACKBACK

http://kerutomeideli.blog15.fc2.com/tb.php/13-e3262a18



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。